第152回

北海道十勝、帯広の気温で相場が変動し(北海道のことを別名産地と言います)

小豆が採れるから産地と言います。

産地に霜が降りたらストップ高、 逆に気温が小豆に最適で小豆の作柄が良好なれば相場は安くなります。

産地気温によって小豆相場は一喜一憂致します。

 

取引所場内におりますとその熱気とやらが場内一杯蔓延しております。

 

ストップ高とは買い手が殺到・ストップ安とは売り手が殺到することで

(これに対する逆注文の会社の場立ちには、反対の会社の場立ちに取り囲まれいじめにあってる光景です)

 

しかし買占め(仕手戦)は事情が違います

 

このようなこともありました。

 

場内は買い一色で価格はストップ高をせっておりました

 

この状況の中、価格が決まる

(2-A社)の会社がいきなり全部売ったと言いました『場立ちは全部という言葉は使いません、高台が使用する言葉です』

これは何を意味するか、これまでほとんどの会社が皆買いの手を出しており、その時まだ(2-A社)の会社も

買いの手を出し値段をストップ高まで各社と同様にあおっており

ここで(2-A社)は買いから一転、買い手に対して全てを売ったと声をかけました。

 

『これは最初から仕組まれていたようで、場立ちは自社の補助員も見ず価格が決まる寸前の出来事、

これこそ、場立ちの醍醐味決して間違いの許されない、又タイミングも絶妙でありました』

 

この光景がTVで見た忘れもしない赤いダイヤ

この光景に憧れ北海道から出てきた18歳、自分でつかんだ東京穀物商品取引所の場立ち

 

鳥肌が立ちました

 

高台はストップ高で価格を決める木を打ちます(拍子木のような木でこの木が打ちならされたなら 取引開始と取引終了の合図となります)

 

場内は一瞬にしてざわめき、今迄買いの手を出していた(2)(3)(4)は素早く手を引き

例えば全部で1000枚以上の買いといたします。当時換算約5億円の買いが、株式相場額面500円計算では80万株となり

2)の売ったで今迄の買いが嘘のように塩が引いたように(1)の会社はほぼ正直に買い(2)(3)からも買います。

 

『売ったと言われ、素早く買いの手を引くことは非法なやり方です、さんざん仕手筋に提灯行列をして、しかしこれをとがめる規律もありません、良心的な今迄買いの手を出していた会社は最低1枚だけを買います』

 

それまで何枚でも買うようなそぶりがいきなり(2)の全部売ったの声に1枚です。

買うだけまだよい方で、そっぽ向いて知らん顔もおります

 

取引所にいてこそ、この様な状況が把握でき今後の相場の値動きの参考にいたします。

 

この次の節の立ち合いでは、逆にストップ安になりました。

 

小豆相場は身代をなくすると言ったのはこの相場を指します。

 

さいごまでおよみいただきましてありがとうございました。

 

にしおかまさる