第160回

私が補助員、場立ち時代には自己玉制限などなく

全てどこの会社にも規制はなく、自己玉を持つも全て場にさらす⦅取引所で売買⦆ことも会社の自由であります。

 

その後、各限月お客様の総建玉に対しての10%規制ができます。

 

この規制取引員にとっては非常に大きな出来事であり

極端なことを言いますと、今迄全てを向い玉であっても良かったわけであり今後は

お客様が10月限500枚売り300枚買いであったならば合わせて800枚、あとの200枚の買いは自己玉でも良く今後は

お客様の売買枚数が800枚ですから自己玉は10%と言いますと80枚の買い玉しか持てません。

 

残り120枚は取引所にて買う事であり

但し自己玉をたくさん抱えると言うことは、自己玉の証拠金を取引所に収めなければなりません。

 

自己玉をたくさん抱えることはお金がない会社には出来ません。

 

自己玉をたくさん抱えるる会社は大きくなり、同業者の買収を行います。

勤めていた会社も、いくつか買収も致しました。

 

仕手筋は充分に計算され根回しもされ、どのくらいの価格で買った全ての玉を売り抜けるか計算されており

必ずその様になるとは限りませんが、おおよそ見込みの価格で売り抜けます。

 

赤いダイヤのTVでは買占めグループが強行に出て、これ以上立合いを行っても売り方に大きなダメージを与えると言うことで

東京穀物商品取引所理事長が仲立ちに入り

分かりやすく言いますと⦅この価格で買い方に妥協して欲しいと有利な買い方に妥協案をお願い⦆理事長の顔を建ててくださいという事です。

 

私が東穀現役場立ち時代にも、ここまではなりませんでしたが似たようなことありました。

 

仕手筋が入る会社は大体決まっており一社でなく数社が絡むこともあります。

そのような仕手相場は場立ちが自社の仕手筋の動きを見聞きし、私に買い何枚足りないので分けてくれときます。

『実際は間違えておりません、自分の手張り玉です』

 

間違えたので分けてくださいではなく回してくれデス⦅問答無用⦆

 

と言うことは私が会社に何枚多く売りすぎましたと謝ります。

その代わりいつの日にか大きな借りを返してくれます。

 

私の隣にいて、いつも忖度なしで玉を回した方の会社にも仕手筋が入ります。

 

さいごまでおよみいただきましてありがとうございました。

 

にしおかまさる