『昨日、悲別で』上砂川町-2
第144回
こんにちはジュエリーニシオカのにしおかまさるです
上砂川町は三井炭鉱で栄え、私が小・中学生のころはとても栄えた町で
毎年5月11日から13日まで、炭鉱祭りとして上砂川神社を町内色々なところからお神輿が出て上砂川神社を盛り立て
私も少学4年生から3年間子供の神輿を担ぎ町内から担ぎ手には70円のお駄賃がいただけました
当時は珍しく大きな建物の総合病院もあり、今ではその地は診療所となっておりました。
お盆には、各町内で大きな盆櫓を建て盆踊り、
しかし良い事ばかりではなく、私も小学生のころには炭鉱には事故がつきものであることを知り
何度かその悲しいありさまを見てきました。
多い時には一度の事故で百名近くが一瞬にして亡くなり
町は暗いムードに包まれしばらくその暗い状態が続いたことを今でも鮮明に記憶されております。
中には18歳で炭鉱に入る人もおり
親御さんは息子が帰って来るまでは心配だったでしょう。
私とて、父が石炭は掘っておりませんでしたが、違う構内の仕事なのでいつも帰って来るまでは心配でした。
石炭も石油に押され需要も減り自然と廃墟の町となり
1994年上砂川支線の廃止に伴い1994年5月16日廃駅となりました。
ドラマは上砂川駅の廃線10年前に撮影されたもので
撮影後には『上砂川駅』の駅舎や駅名標の裏に『悲別』と書かれるようになったそうです。
『上砂川駅は今や悲別駅』と呼んだ方が一般的に知られ
しかし私には『悲別ではなく上砂川』なのです
ふるさとは遠きにありて思うもの そして悲しくうたうもの
よしや
うらぶれて異土(いど)の乞食(かたい)となるとても
帰るところにあるまじや
上砂川駅は1981年倉本聰さんの脚本で高倉健さん・賠償千恵子さんの主演で映画化され『駅STATION』でもロケで使用され
小さな駅で、今は廃駅ではありますが、上砂川のシンボル的存在で、駅から少し足を延ばしますと上砂川岳温泉がありここで一泊もありかな?
スキーシーズンは目の前がスキー場でなかなかのスキー場であり、夏場は綺麗な川が流れとても心が癒されます。
夏場は札幌から車で1時間くらいでしょうか?
冬場は高速道路通行止めもありますのでご注意ください。
北海道に行かれたなら、上砂川を思いだして頂けたらと思います。
さいごまでおよみいただきましてありがとうございました。
にしおかまさる