誕生石について-9月『サファイア』
第一回
こんにちは、ジュエリーニシオカのにしおかまさるです。
これから、誕生石(たんじょうせき)について、お伝えしたいと思います。誕生石は、1月から12月までの各月にちなんだ宝石で、自分の生まれた月の宝石を身につけると何かよい事があるといわれている俗習の一種です。種類は国によって若干の違いがあるようです。詳しくは、『ウィキペディア(Wikipedia)』などご覧下さい。
- 1月「ガーネット」
- 2月「アメジスト」
- 3月「珊瑚」「アクアマリン」
- 4月「ダイヤモンド」
- 5月「エメラルド」
- 6月「パール」
- 7月「ルビー」
- 8月「ペリドット」
今後は、誕生石について掲載して参ります。どうぞご参考にして下さい。
今回は「誕生石について-9月『サファイア』-」をお届けいたします。
【サファイアはどんな石?】
サファイアは、ダイヤモンド・ルビー・エメラルド・アレキサンドライトと並んで『五大宝石』のひとつに数えられます。
サファイアとルビーはコランダムという鉱物からなり、赤を『ルビー』、赤以外の石を『サファイア』としています。
同じ鉱物ですから硬度は全く同じです。
サファイアと言えば、一般的に鮮やかな青色を思い浮かべると思いますが、実は色の種類が豊富です。
どの色のものを見ても心を和ませてくれます。
青色のもので代表的なものは次の2つ。
- カシミール地方の『コーンフラワーブルー』
矢車草の花の色に例えられる、最高級の青いサファイア。
その美しい色と稀少性から幻のサファイアとされ、非常に高価です。 - ミャンマーの『ロイヤルブルー』
青に紫がかかった色はコーンフラワーブルーに次ぐ高価です。
その他の色では、紫・緑・オレンジ・黄色・ピンクのものがあります。
中でもサファイアの王様と呼ばれるのが『パパラチアサファイア』。
蓮の花の色を連想させる、オレンジがかったピンク色の美しいサファイアです。
色は人工的に作り出せるのですが、その処理の方法によっては、過去に『パパラチアサファイア』と認定され鑑別書が発行されていても、近年になってから認められない、というケースもあります。
【「後悔」のサファイア】
フランスではアメリカで決められたそれとは大きく異なっており、月の上半期と下半期で誕生石が異なっていたり、石言葉もポジティブな内容とネガティブな内容が入り混じっていたりと、かなり独特なものです。
日本やアメリカでは9月の誕生石であるサファイアですが、フランスでは4月の上半期の誕生石で、石言葉は『後悔』と少々残酷な表現です。
サファイアにまつわる「後悔」のエピソードとして思い浮かぶのは、1997年、ダイアナ妃の悲惨な車の事故です。
映像で見ても、とても痛ましい事故でありました。
ダイアナ妃の婚約指輪は、ブルーサファイアでした。この事故を思うと、石言葉の『後悔』が浮かんで、なんとなく「そうか」と納得するような気持ちにもなります。
このエピソードから、サファイアを敬遠する方もいらっしゃいます。
しかし、このダイアナ妃のブルーサファイヤの指輪、息子のウィリアムズ王子がキャサリン妃に婚約指輪として贈ったことで再び注目を浴び、現在、二人は幸せな結婚生活を送っています。
サファイアには「慈愛」という石言葉もあります。
キャサリン妃はダイアナ妃を敬愛しているということですから、亡き彼女の慈愛の心もサファイアと一緒に受け継いでいることでしょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
にしおか まさる