43年前フアッションリングを製造そのー1

Last Updated on 2019年2月25日

第25回

こんにちはジュエリーニシオカのにしおかまさるです

43年前、フアッションリング(今後はFRと)主力の制作会社を設立致しました。

しかし、FR実際にやってみましてとんでもないものに手を出したと思いました。価格面 当時は免税範囲内でFRを売ることが基本、特に山梨県の甲府の会社はFRが盛んであり、当社の商品と比較して甲府のFRには勝ち目はありませんでした。

甲府には多くのFRの会社があり、断言はできませんが甲府のFRは流通されている全国で50%以上のシエアを占めていたのではないでしょうか?

甲府の業者は、免税範囲内の商品を作るのに長けており、とても新参者には苦戦させられました。

この免税範囲とは今の方はご存知ないかもしれません。宝飾品の店舗にとりましては(FRを免税価格で販売)定かな記憶ではありませんが¥28,000までが無税でこれを超えますと宝飾品に15%の税金がかかりました。

製造業者はこの¥28,000で小売店が販売できる商品を作ります。極端に言いますと¥30,000でお客様にお売り致しますと¥4.500の税金が発生いたします。

これを考えますと¥35,000位のFRの価格はありえません。当時70%は¥28,000位までのFRが多く、本当に甲府の業者は小売価格を考え上手に毎月新作を出しておりました。

甲府の業者は、自分の卸価格は平均¥13,000位までに抑えなければなりません。

私は、この金額では勝負にならないと判断し、1年位で販売価格面を練り直し(販売価格とは私の会社ではなく、分かりやすく言いますと小売り店がお客様にお売りする金額のことであります)

私の会社は、この当時あまり作られていない、FRにしては高額な商品に変更いたしました。毎月前半5型、中盤5型これが精一杯でした。何故ならリングのデザイン・そのデザインからワックスで型を作るまで全て一人で作ります。月に一人の方が8~10型デザイン&ワックス原型迄とても大変なことです。文句ひとつ言いませんでした。今でも本当に感謝しております。

途中から、デザイン・ワックスの出来る女性を採用致しましたが、これでやっと月に15型何とか出来ました。

この続きは次回に

最後までおよみいただきましてありがとうございます。

にしおか まさる