43年前にフアッションリングを製造そのー2
第26回
こんにちはジュエリーニシオカのにしおかまさるです
今回は前回の続編で
フアッションリングの(今後FRと書きます)価格面から、デザインの練り直し、今迄以上メレーダイヤを使用し、地金も金だけではなく、金・プラチナのコンビにすることにいたしました。
金・プラチナを使用することで、デザイン・ワックス原型の作成が少し複雑になり時間が今迄以上にかかり、二人の女性の負担を与え、商品に悪影響を与えないように毎月の新作も13型位にさげました。
最初は価格面を考え、小売り価格は、(小売り価格は、仕入れ先が決めておりますので大体の小売り予想を立てます)
地金価格・メレーダイヤ使用数・メレー代金・石留料・石留以外の工賃等、全て今迄と違ってきました。
最初はメレーダイヤは10ピースをもとに作りました。しかし出来上がってみますと卸先の反応が思わしくなくメレーの数も少し加え、さらに中央に0.1~0.15ctのダイヤモンドを加えたことで価格帯が大幅に上がったにもかかわらず、大手の会社がこれを喜び、つまり大手は今までにないFRを望んでいたのです。
一型の本数も制限し、月に13型しか上がらなくても高級FRに変えて良かったと思いました。『卸店は業者への販売に免税価格がありません』
この商品は(FR)高額設定であり、メレーダイヤにはこだわりを、中石(ダイヤ)にも気配りを怠りませんでした。
当社が作ったFRには色石を使用したものはなく全てダイヤを用いたものでした。
ひとつの型で、作成本数はほぼ同一にして在庫にならない様に完売方式をとりましが、中には在庫として残るのもあり、その反対もありました。
今考えますとあれは大きな賭けだったのです。
FR作りでは、デザインとワックスではイメージが違いワックスから吹き上がった時点では全く違い、さらに吹き上がったリングに仕上(磨き)ダイヤが留まった時点でFRの誕生です。
仕上がった商品の、出来の良し悪は私の責任であり、自分が良いと思っても、イマイチかなと思った方が人気が有ったこともありこればかりは分かりませんでした。
いつもFR 作りは最後まで苦労しました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
にしおか まさる