仏閣・仏像そのー6(松島・五大堂)

Last Updated on 2019年3月16日

第34回

こんにちはジュエリーニシオカのにしおかまさるです

今回は、五大堂をお届けいたします。

五大堂、松島湾観光船から降りまして10分くらい歩いたでしょうか?  ここは正確に思いだせません。 五大堂は本当に小さな小島に悠然とかまえて建立されております。小島に架けられたすかしの橋を渡って五大堂に向いますが、今の時代にこのようなすかし橋があるのと一瞬1200年程タイムスリップしそうでした。

本当はどこにでもあるのでしょうが、1200年前に建てられた五大堂を拝観に行くという気持ちが先走りました。この橋を渡り足元に目をおとしますと真下は海であり重要文化財を見るに当たり気がひきしまります。

五大堂は、日本三景の一つであります松島にとりまして重要な建物で、807年坂上田村麻呂が奥州遠征時に毘沙門堂を建立したのが始まりであると文献にあります。

その後円仁(慈覚大師)が自らの手彫りの仏像(五大明王は国の重要文化財)を安置したのが始まりといわれております。当ブログ第31回で書いたことですが、仏像には全て違ったお役目があります、五大堂の五大明王様もお役目は違いす。

中央に位置いたしますのが不動明王様であり、東の方位のお守りは降三世明王様であり、西の方位のお守りは大威徳明王様であり、南の方位のお守りは軍荼利明王様であり、北の方位のお守りは金剛夜叉明王様であります。

明王様をお祀りしていると言っても、その寺院全てに五大明王様が鎮座されているわけではありません。

五大明王様は方位ばかりでなく、私たちの体の五臓六腑といわれる五臓の一つの部位をもお守りして下されておりありがたい明王様なのです。

五大堂の明王様は、木造のケヤキ材の一本造りで有り不動明王像の高さ64cm、平安時代の中期の作と言われます。五大堂に拝観に出向いても必ず拝むことができるわけでもなく、ご本尊の五大明王像は33年に一度のご開帳であります。

前回は2006年8月18日~20日の3日間であり、次回は2039年の予定だそうです。

私は、あと3月後に訪れておりましたならと思いました。五大堂の五大明王様はまだお目にかかっておりません。

最後に、この五大堂は方位により十二支の彫刻が配置されております。北=ネズミ 東=ウサギ 南=ウマ 西=トリ この中で南の方位ウマが五大堂の扁額で邪魔をしておりますので横からのぞき込んでみてください。

十二支の一部だけを紹介いたしました(のこり八つの干支も方位に従って配置されております)

五大堂は松島の守り島でもあります。2011年3月11日大震災で瑞巌寺は五大堂があったので、津波が瑞巌寺の手前で止まった事実もあります。

さいごまでおよみいただきましてありがとうございました

にしおか まさる