仏閣・仏像その-18(勝常寺)そのー3

Last Updated on 2021年6月30日

第47回

こんにちはジュエリーニシオカのにしおかまさるです

今日は勝常寺の仏像にふれてまいりたいと思います。(勝常寺-2)こちら

勝常寺の仁王門は左右に阿形・吽形の仁王さま、門の仁王さまの頭上に掲げておりますある大きな草鞋(わらじ)私見2m位の大きさの草鞋平成10年にできたそうです。

薬師如来さまは、とにかく胸がとても厚く、額の狭い薬師さまで、光背も平安初期の作で有り、(化仏が一体)正面から見ますと右肩にあります。

実は化仏ではなく四天の一体だそうで、お聞きしたところでは下の方に落ちていたものを右肩につけたようです。(実におおらかですね)

下の方に落ちていたものを光背につけたと伺ったときには不謹慎ながら暖かい気持ちになりました。この(天女?)でしょうか平安初期のものと伺いました。

螺髪(らほつ)は一本一本別材で造ったものを頭部に植えていったそうです。

収蔵庫に入りますと、拝観した当時は正面に月光菩薩立像(国宝173.9cm)がお出迎えくださいます。

その大きさと美しさ、頭から足元までケヤキ材の一本造り、左奥には日光菩薩立像(国宝169.4cm)頭から足元までケヤキ材の一本造り。」

 

日光菩薩さまは太陽神(天照大御神様の使者)とも言われており、月光菩薩は月の光(大国主命様の使者)ともいわれております。

 

入ったすぐ左にはこれも又大きな地蔵菩薩立像(国重要文化財182.5cmのケヤキ材の一本造り・延命地蔵)とても大きく感じ、薬師如来さまと同じように胸がとても厚く感じました。私が過去に見てきました地蔵菩薩さまの中でも特に印象に残っております。

地蔵菩薩立像(国重要文化財168cm・ケヤキ材の一本造り・雨降り地蔵)干ばつ時には頭からお水をかけて雨ごいをしたと言います。

四天王【持国天121.4cm(東)・多聞天129.2cm(北)・増長天129.9cm(南)・広目天122.5cm(西)・全てケヤキ材の一本造りでそのうち広目天は東京国立博物館に寄託】

聖観音立像(国重要文化財165.5cm・ケヤキ材の一本造り)薬師如来さまの次に古い古像だそうです。

十一面観音立像(国重要文化財219.4cm桂材の一本造り)  天部立像(国重要文化財145.4cm・伝虚空蔵菩薩像)  【不動明王立像・十二神将立像はともに村指定重要文化財】

 

勝常寺にはケヤキ材の一本造り・桂材の一本造り、など他にも曼荼羅掛軸などの多くの国宝,国重要文化財がここせましと安置されております。

福島県(磐梯山、猪苗代湖・五色沼)等に行ったならぜひ勝常寺平安時代初期の作品をご覧になってください。

さいごまでおよみいただきましてありがとうございました

にしおかまさる