仏閣・仏像そのー19(恵隆寺)

Last Updated on 2019年3月29日

第48回

こんにちはジュエリーニシオカのにしおかまさるです

恵隆寺は福島県会津坂下町にあり この坂下町は故春日八郎さん出身地(坂下町名誉町民であり 名曲 ”別れの一本杉” の記念碑が山門近くにあります)

 恵隆寺  山号 金塔山  創建 伝540年    開基 伝青岩

 ご本尊  十一面千手観音菩薩(国重要文化財 鎌倉時代作 通称は立木観音)

山門をくぐり観音堂を目指しますと観音像の右手前に小金塔があり塔内には金色の大日如来坐像が安置されており、私が恵隆寺を訪れたのは夕方近くで立木観音を見て外に出たころには薄暗く大日如来坐像がライトで輝いておりました。

恵隆寺は小さな寺院のように感じておりましたが山門の仁王門その先には、間口、奥行きも見た目より大きく茅葺の屋根、驚いたのは境内に上がり一瞬にして目の動きが止まった、十一面千手観音菩薩(立木観音)の意味がすぐに分かるくらいの、表現は悪いかもしれませんが、とてつもなくでかい、(8メートル50センチ)の高さの生きていいる大木に彫られた十一面千手観音菩薩さまを見上げている自分、日本一の一木彫(いちぼくぼり)の木像が目の前に立っておられます。

かっては、周辺地域を支配するほどの一大大伽藍,36坊の堂宇を擁しておりましたが今は仁王門と本堂(観音堂)のみがあるだけで1611年の会津地震で倒壊されその後修理・再建されます。

よく私のブログで伽藍という言葉が出てまいりますが一体伽藍とは、簡単に言いますと僧侶の修行の場所で清浄な場所という意味です。

御朱印をいただくときにお聞きしましたがこの大木は現在も床下には根が張っておられるそうで、つまり生きていらっしゃる十一面千手観音菩薩さまであります。

境内にはご本尊 十一面千手観音菩薩が中央に安置され脇侍には28部衆、さらに上には正面右側には風神、正面左側には雷神が安置されており下から見た感じでは1メートル以上の大きさの(風神・雷神)さまであります。

寺院で雷神、風神は大変珍しく京都の三十三間堂に雷神、風神が安置されていると聞いたことがあります。屏風とかではよく拝見いたしますが像では初めてお目にかかりました。

次回も恵隆寺を含め会津三観音をお届けいたします。

さいごまでおよみいただきましてありがとうございました

にしおかまさる