お釈迦さまが説いた、本当の懺悔の仕方とは(本文の後半に)

Last Updated on 2022年4月11日

第432回

いつもお読みただきましてありがとうございます。

お読みになり実践することでご神仏さまから「徳」をいただけるものと信じております。

 

子供の頃夜になると死んだらどうなると考えました。

それも2~3ヶ月ほど、子供の一過性の悩みなのでしょう。

 

死んだらどこに行くのか今はまったくわかりません。

浄土宗では、南無阿弥陀仏を称えて阿弥陀如来様の極楽浄土へ救って下さるという教えです。

 

死とは人間苦悩の根本である「四苦八苦」(こちら)

此処では四苦八苦の四苦を

・・・生まれたことによる苦しみ。
・・・老いて、気力、体力の衰退による苦しみ。
・・・病による苦痛を感じる苦しみ。
・・・死ぬことへの恐怖や不安への苦しみ。

「人は死んだらどこに行くのですか?」

天国に行けますか、地獄ですか?

浄土宗では天国とは言わず「極楽浄土」と言います。

 

人の命、仏教では、命は「輪廻」すると言います。(こちら)

「輪廻」とは生まれたら死ぬ、死んだら生まれ変わるということで「前世」といいます。

人は必ず死を迎えこの命を終えた後に、また別の命に生まれ変わります。

ちなみに後の命を「後世」や「来世」わかりやすく「前世」➡今➡「後世」と言います

 

今世は人間

しかし、「前世や後世」が人間だとは限りません。
仏教では、「地獄」「餓鬼」「畜生」「修羅」「人」「天」という6つの世界が有り、六道をグルグルと巡りこれを「六道輪廻」と言います。

死ぬのが怖い、「地獄」道を考えるからだと思います。

 

「六道」(こちらから)

天道(天人が住む世界)

人間道(人間が住む世界、苦しみや楽しみもある)

修羅道(無限に終わることの無い争いの世界)

畜生道(食べられるために生かされる世界です)

餓鬼道(生前強欲で、慈悲の心もなく、何も食べることのできない飢えの世界で私利私欲のかぎりつくした罪)

地獄道(罪を継ぐなわせるための世界、想像もできない最大の苦しみが与えられる)

 

人間界での生前の行いで次の行き先が決まると言われ、だれしも皆人間道を望み畜生、餓鬼、地獄道には行きたくありません。

一度餓鬼道に堕ちてしまいますと約1万5千年間飢えと渇きに苦しむそうです。

前世も、後世もわからないこれが六道輪廻です。

 

(注)人間に生まれるという保証はありません。前世は他の動物かも知れません。

 

しかし、この「輪廻から抜け出す方法がたった一つだけあり」それは【悟り】を開く事だそうです。

お釈迦さまは「輪廻」から「解脱(げだつ)」して「仏」になりました。

善いことしたいと願いながらも、悪事を働くのが人間です。

浄土宗の教えはどのような人も救おうとして下さる、阿弥陀如来さまを信じて極楽浄土を目指すことです。

「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と称えたならば救うという仏様のお誓いを信じて救っていただこううというのが浄土宗の宗旨です。

人間に生まれたことに感謝し、今を大切に生き抜くことが大切と言います。

 

【お釈迦さまが勧める懺悔】

お釈迦さまは
悪いことをしたら懺悔しなさいと勧めており

お釈迦さまは「真の心を持って懺悔」をすることでその罪は消え去ると教えております。

 

悪い行いをしたとき、そのことを「天に恥じ自分に恥じ、地に恥じ他者に恥じ」懺悔すると罪が消えると。

しかも懺悔は、深くすればするほど罪が消えると

 

(注)懺悔にも三品(さんぼん)の懺悔あり

懺悔の深さは、気持ちによって変わります。

本当に悪いことをしたと思えば思うほど深い懺悔になります。

 

三品(さんぼん)の懺悔は次回に書いてみます。

自分の人生を顧みて、我が人生恥じ入ることは何一つないという方はどれ程いらっしゃるでしょうか。

愚かな私は恥じ入ることばかりです

「懺悔と後悔」には大きな違いがあり

懺悔と後悔の違いが教えられるのは仏教だけと言います。

後悔とはしてしまったことを後になって悔やむこと。

 

お釈迦さまは「大命(だいみょう)まさに終わられんとして、悔懼(けく)こもごも至る」という。

大命とは、肉体の命でありまさに終わらんとしてですから、命がいよいよ終わろうとする臨終にということです。

」とは、過去に対する後悔

」とは、未来に対する怖れです。

 

臨終の人の心に、後悔と怖れが代わる代わる起きてくるということです。

過去に対する後悔とは、これまでの人生を振り返って、何にもならないものばかりを求めてきたという後悔です。

死出の旅立ちには、今まで必死でかき集めた「お金も財産も一円」たりとも持っていけません。

愛する家族もついては来てくれません。

自分の肉体さえも焼いていかなければなりません、「持ち物は魂」だけ。

人生に求めるものが間違っていたのです。

 

六道(こちら)のどこに行くかは我々の行い次第、常に善いことを心がけましょう。

すべて、自分の反省を促すため仏教を学び、お読みくださった方のお一人様でも「正しい心」「慈悲の心」がいかに大切かを知っていただけたらと思います。

 

全てを行ったと思われる「豊臣秀吉」さえ

露と落ち露と消えにし我が身かな、難波のことも夢のまた夢」

 

この世は、すべて「諸行無常」

    

  ジュエリーニシオカ  

    にしおかまさる

世界中の医療従事者の皆さんが皆健康で幸せでありますように。

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