僧侶が言われる、初詣ご神仏に自分の思いを届ける方法。

Last Updated on 2023年1月20日

第471回

いつもお読みいただきましてありがとうございます。

 

令和五年も明け1月半ばです。

今年は「癸・卯(みずのと・う)」という年であります。

 

「癸・卯(みずのと・う)」はしずかな温かい大地をうるおす恵みの水を表し、卯は飛び跳ねあがる動物であり今迄のコロナ禍で不安定な状態が、何かをするに縁起が良く物事が好転するという意味もあります。

 

今年も良い年でありますようにと願い初詣に行かれたことと思います。

まだ行かれていない方は節分まで大丈夫です。

 

此処からは「大阪松佑寺」さんの新春号より。

初詣は前年を無事に過ごせたことへの感謝と、新たな年を無地安全に過ごせるよう神仏にご挨拶に行くことです。

 

間違えても新年早々挨拶も無しにいきなり自分の願い事を聞いて下さいではいけません。

では神仏にどの様に手を合わせるのが良いか少しお話したいと思います。

 

「願いが叶いますように」と直接的に神仏に任せるのではなく

「自分も努力致しますので見守って下さい」

「力をお貸しください」

この程度な気持ちが丁度良いと思います。

 

当然ながら敬う気持ちが一番大切で、不作法は絶対いけません。

そしてご自身の強い思いと共に手を合わせてください。

初詣ばかりでなく普段から同じ願いや思いを神仏に何度でも届けてください。

 

「大阪松佑寺」さんの新春号初詣の心がまえがありましたので書いて見ました。

同時に自身の初詣を振り返りました。

 

こちらのお寺は我が家の宗派とは違いますが真言宗のお寺であり色々教えを頂いております。

宗派は違っても目指す先は同じです。

 

「癸・卯」の年とは、今迄種をまき準備と努力を続けて来たことが、徐々に実り始めるという縁起の良い年まわりであると言われております。

 

種まきというと「因果の道理」を考えますが、自分の蒔いた種はもちろんですが、いろんな植物や果樹なども年月をかけ育ちます。

野鳥が運ぶ木の実、雛に上げようと口元からこぼれた実が風に飛ばされいずこかで芽を出します。

野鳥の糞からもたくさんの芽が吹きだします。

 

「因果応報」いつも同じ事の投稿ですが、実はこの発芽も野鳥がもたらし「因」となり、「気温、日照、水」が「縁」となり「果」が生じます。

この世の出来事すべての「果」を突き詰めますと必ず「因」があり、絶対に「縁」があるということです。

 

これはお釈迦さまが言われる「因果の道理」です。(こちら)

 

 

実生(みしょう)という植物があるのですが、中々大きく育たず風に飛ばされたり踏まれたりして育ちません。

実生とは、種から発芽して生長している植物のことを言うそうで、これが実生だというものはないのかも?

 

そもそも「実生」って知らない人が多いと思います。

実生とはサボテン用語と言われ、「実生の柚木」が有名です。

 

多種植物と言われる「実生」いつも風に吹かれ、飛んでどこかで「縁」と結ばれて芽を吹き出し大きく成長すると信じたい。

 

「実生」って耳にすると優しくそれでいて心地よい響きが伝わってきます。

今迄の苦労が実って大きく生まれるのが「実生」なのです。

 

日本にはご神木と言われる巨樹がたくさんあります。

この巨樹も基をただせば、小さな芽からやがて「縁」あって樹齢1000年~3000年というご神木になる芽もあるのです。

巨樹の周りを「結界されご神木として崇められております」。

 

屋久島杉 樹齢2170年  幹周25.3m  樹高16.4m

新潟杉  樹齢1400年  幹周20m   樹高40m

屋久島杉は樹齢7000年といわれていたんですが調査結果 2170年だそうです。

770年の違いで樹高が約24m 違うのは屋久島と新潟の立地条件だったのでしょうか。

 

日本には巨樹という、ご神木がたくさんあります。

公園や大地に行き小さな木の芽があつても踏みつけることなく優しい言葉を掛けてあげるといつか巨樹になります。

今までの努力が実を結び、勢いよく成長し飛躍する年であると信じ今年もすべてに感謝を忘れず生きてまいります。

 

生きとして生けるものすべてが幸せでありますように!

 

他の人より「金、プラチナ、ダイヤモンド」にチョット長く携わっている普通の人間です」。

 

今日も長くなりごめんなさい。

 

ジュエリー・ニシオカ  

    にしおかまさる