六根から生じた煩悩を至心を持って懺悔することで

Last Updated on 2023年2月23日

第475回

いつもお読みいただきましてありがとうございます。

 

2月もあと数日となり

つい先日除夜の鐘を聞きながら自分の煩悩について考え、幾つになっても消滅することの無い煩悩。

 

私たちを苦しめる煩悩108あると説かれ、煩悩の数だけ鐘を鳴らすと言います。

仏教では人間は煩悩で出来ており煩悩がなくなれば人間の形は無くなり、人間である限り108の煩悩の塊で出来ていると言います。

 

歎異抄では人間の事を「煩悩具足の凡夫」と言っています。

煩悩具足とは「煩悩の塊」凡夫とは「我々人間」です。

 

親鸞聖人は自らを「有漏の穢心」煩悩の塊とおっしゃっております。

 

分かりやすく人間、氷で出来ていたなら煩悩がなくなると人間は解けてしまい形は無くなるということです。

全ての人が「煩悩具足の凡夫」というと、何かホットいたします。

 

代表的な三毒煩悩(猛毒を持っ煩悩です)

「欲」「怒り」「愚痴」の三つを言います。

 

☆しかし「勝るを妬む」と言われるように人の「才能出世、成功」を妬み、逆に「失敗や災難」を喜ぶ心こそ【愚痴】という醜い恐ろしい煩悩です

 

☆無ければ無いで欲しい、有れば有ったでもっと欲しい、常に満足ができない心【欲】

 

☆ひとたび怒りの炎が燃えだすと、今迄積み上げた教養も知識も失う心【怒り】

 

悪行とは全て煩悩が引き起こしているといっても良いでしょう。

 

 

お釈迦さまは

悪いことをしたら懺悔しなさい

と勧めておられました

 

「四分律」には

もし自ら犯あることを知らば、すなわちまさに自ら懺悔すべし。

 

悪いことしたら懺悔しなさい」ということです。

 

懺悔するとどうなるかというと、罪が消えるとこのように教えられます。

 

分かりやすく現代の言葉で書いて見ます。

いろんな罪も、朝日を浴びた霜や露が蒸発するように、仏さま(阿弥陀仏)の智慧の光明によって消え去ります。

 

「阿弥陀仏の光明」を近いうちに書いて見たいと思います。

 

まことの心で六情根を懺悔しなさいと説いておられます。

 

「六情根」(こちら)

六根と同じ「眼、耳、鼻、舌、身、意」罪悪はこれら六根によって作られ、これらを「舌、身、意」日頃から十分気をつけ自ら作る悪を懺悔しなさいと。

それもただ懺悔するだけでなく本文には「至心」と有りますのでまことの心で懺悔」しなさいと。

 

涅槃経には

もし懺悔して慚愧を懐かば、罪すなわち除滅すとあります。

 

「懺」とは、心の咎を自分に恥じ、天に恥ずる心。
「愧」とは、他人に恥じ、地に恥じる心。

 

悪い行いをしたとき、そのことを自分や他人に恥じて懺悔すると、罪が消えます。

 

本当に悪いことをしたと思えば、深い懺悔を。

以前、三品懺悔を書いております。(こちら)

 

 

私の身近な人すべてが幸せでありますように。

 

他の人より「金、プラチナ、ダイヤモンド」にチョット長く携わっている普通の人間です」。

 

ジュエリー・ニシオカ  

 

    にしおかまさる