仏の顔も三度、仏は四度目に怒る、ほんと!
第482回
いつもお読みいただきましてありがとうございます。
阿弥陀如来さま(本師本仏)の仏さまがおられます。
阿弥陀様に手を合わせ、時折ふっと今まで幾度となく自分に都合の良い生き方をしてきたのだろうと考えることがあります。
私は何度仏に怒られたことだろうか?
仏の顔も三度、いや数えきれないくらいでしょう。
「仏の顔も三度まで」ということわざが、この解釈は仏さまは三度までしか赦(ゆる)してくれないと思い込んでおられる方が多いと思います。
この言葉は、「仏の顔も三度まで」ですよではなく、「仏の顔は何度でも」という言葉の方が、私にはあっているように思えてなりません。
「歎異抄」にはこのように書かれております。
「弥陀の誓願不思議に助けられ参らせて往生をば遂ぐるなり」と「念仏申さん」と思いたつ心のおこるとき、すなわち摂取不捨の利益にあずけしめたまうなり。
「歎異抄」には大切なことが書かれております。(こちら)
『善人なをもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや』
意味は『善人でさえ救われるのだから悪人はなをさら救われる』。
「摂取不捨」「収め取って捨てぬと」いうことです。
どんな極悪人さえも救うと言い切っておられます。
どんな極悪人も「信心決定」することでお救いになると言う阿弥陀さまは、人間と言うものは欲の深い煩悩の塊だと知っておられるからこそ、救ってあげなければならないと、このままでは必ず堕ちると見きわめておられます。
「阿弥陀如来さまは自らの正覚をお掛けになり」私たち(衆生)を救うとお約束された「弥陀の誓願」正しく知っていただき、どなたも地獄に堕ちる(こちら)事なくお浄土に。
折角お助け下さると言うのですから、助けて頂いてはいかがですか。
弥陀の誓願第18条、どなたも助けるとおっしゃっておられるのです!
その条件は「信心決定」だけ。
その後は念仏「南無阿弥陀仏」だけです。
このような「大慈悲の阿弥陀様」は三度くらいでは怒りません。
葬儀、通夜、49日、年回忌等に読まれるお経に
仏説阿弥陀経の一部に「不可似少善根。福徳因縁。得生彼国。」
「ふかいしょうぜんごん。ふくとくいんねん。とくしょうひこく。」と読みます。
この意味は
「わずかな功徳を積むだけでは、とてもその国(お浄土)に生れることはできない」
と言われ人間の善はどんなに積んでも、お浄土には生まれ変わることが出来ませんと言う意味です。
お浄土に生まれるには何度も言うように阿弥陀如来さまに帰依すること。
誤解なきように
善はよいこと、善を積むことで善い結果が生じ人生が良くなります。
しかし自分が悪いことをしていないと言っても必ず日々悪因を作っております。
その主たるものには「身、口、意、」人は日々「身、口、意、」がはたらきます。
此処で「慚愧懺悔」で身を清め、「身、口、意、」を大きくしないことです。
慙愧懺悔が日々必要ということになります。(こちら)
死後「自業苦=地獄」へ行くのと「お浄土」へ行くとでは大変な違い。
「自業苦」自らの作った業で苦るしみその結果「地獄」
以下をよくご理解ください。
自=自分
業=
果=結果を生じる業因の力。
死んで肉体は滅んでも魂は永遠に(業力=カルマ)を失うことなく輪廻転生し前世の悪業が今生で生まれます。
釈迦はこれゆえ生前に阿弥陀仏に帰命されお浄土へ救って頂きなさいと伝えております。
善業には善果を、悪業には悪果を生じる力。
お浄土で、仏となり一切の煩悩も無くなり輪廻転生もなくなるとお釈迦さまが説いております。
お釈迦さまはただこの世に生まれたのは「弥陀の誓願」を説くためであります。
何度も言います、「後生の一大事(死んでからのことです)」を知って下さい。
お釈迦様の高弟のお一人が、お釈迦さまにこのようにお尋ねになられました。
お釈迦さまは全てを悟り苦労など無いのではとお聞きになられると
釈迦は、いやそうではないのですよ。
今もたくさんの人が地獄に堕ちていくのが見えそれが一番辛いとおっしゃったそうです。
今から55年前になります365歩のマーチと言う歌がありました。
幸せは歩いてこない だから歩いてゆくんだね
一日一歩三日で三歩 三歩進んで二歩下がる
この歌は幸せは向こうからやって来ないだからこちらから幸せに向かって
三歩進んで二歩下がっても一歩ずつ着実に歩いて行こう。
最近この歌に仏教でいう大きな意味があることに気が付きました。
自分の足跡には必ず善と悪の種が植えられているから気をつけこの足跡こそが将来必ず「因、縁、果」を生み出します。
善業には善果を、悪業には悪果を生じる力。
人生とは自分を見いだすものではなく、人生とは自分を創るものであると(松下幸之助)さん
生きとし生けるものすべてが幸せでありますように。
仏は「見、聞、知」と言われております。
天はいつも見てござる。
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