仏閣・仏像その-20(恵隆寺会津三観音)

第49回

こんにちはジュエリーニシオカのにしおかまさるです

前回に続き恵隆寺をお届けいたします。

この観音堂は、2006年に訪れたときには仁王門をくぐり真直ぐ歩きますと観音堂正面に間口一杯に高さ100cm位あろうかという幕には葵の(徳川家家紋)左右に一つずつ入っておりこの寺院と葵のご紋はどのようなつながりがあるかと一瞬考えました。

正面の左柱には徳川九大将軍家重公百日祈願寺というおおきな看板

正面右側にはご本尊立木千手観音菩薩という左右同じ長さの看板が下がっておりました。

ご本尊  十一面千手観音菩薩 普通の大きさであるなら厨子に納まりますが、あまりにも大きく厨子に納めることができず普段は仏像を斗帳(とちょう)という大きな垂れ幕を上部から垂らしております。

立木千手観音菩薩の隣には抱きつき柱が、結構太い柱ですが抱きついて心から念願して願い事をとなえると何事も年願成就するといいます。

この様な長い垂れ幕は初めて、この観音堂8.5mnの立木千手観音菩薩、風神・雷神、と何もかもが初めてずくしであり福島の隠れた観音堂であります。

 

立木観音は会津ころり三観音と言いまして【会津三里町弘安寺(中田観音)・坂下(ばんした)恵隆寺(立木観音)・野沢妙法寺(鳥追観音)】この三寺を会津三ころり三観音。

人間生を受けのちに三毒【(とん=むさぼり)(しん=いかること)(ち=おろかなこと)】

又、ここの三毒を消す為に真の心で参拝する人には三毒を三得に変えると言われ(真の心で三寺をまわってみてはいかがでしょうか?)

この三観音に巡拝し、罪障消滅を祈願することにより、その苦しみが除かれ、厳正において子孫繁栄、万願成就、寿命安楽などがかなえられ、家族に迷惑をかけずに大往生を遂げられるという。

観音堂内の、抱きつき柱にすがると、死の床に際しても苦しまず成仏でき『ころり三観音』と呼ばれるようになったと言います。

 

妙法寺の鳥追観音さまはおやさしいお顔の坐像であり、この妙法寺には江戸時代の名匠、左甚五郎作の【隠れ三猿】日光東照宮の猿はまとまっておりますが、妙法寺の三猿は離れており、(災難より隠れ猿)(災難から逃げ猿)(安楽に暮らし猿)のいわれがあり三匹目は牡丹のつぼみに似せて隠し彫り,牡丹のつぼみが花開くように幸運が開き(福マサル)というそうです。

三観音を訪れてはいかがですか?妙法寺の奥様は5月、6月頃においでくださいと言っておられました。縁起の良い三寺院です。

さいごまでおよみいただきましてありがとうございました

ニシオカマサル