仏閣・仏像その-23(白水阿弥陀堂)ー3

第52回

こんにちはジュエリーニシオカのにしおかまさるです

本日は(白水阿弥陀堂)最終回をお届けいたします。

浄土橋を渡りながら浄土池の大小の鯉をみながら、白水阿弥陀堂へと向かいます。

白水阿弥陀堂の名前の由来は徳姫が故郷平泉の泉を二つに分け白水と付けたと言われています。

お堂は【方三間単層宝形造り】杮葺き(こけらぶき)屋根はとち葺き、浄土橋を渡る手前から見える美しい様相のお堂は印象に残る一寺だと思っております。

松島の五大堂も同じ造りと思います、第34回のブログにて五大堂紹介)

聞くところによりますと、平安時代末期の建築物は東北では岩手県中尊寺金色堂、宮城県高蔵寺阿弥陀堂、福島県白水阿弥陀堂の三寺だそうです。

 

高蔵寺阿弥陀堂は徳一上人{福島県勝常寺創建}(が819年創建 1177年建立で有り寺院の大きさは白水阿弥陀堂の大きさとほとんど変わらないと思います。(創建と建立の違い)ごく分かりやすく、創建とは初めから一から造る、建立はすでにあった所に建てる。

高蔵寺阿弥陀如来坐像は像高270cm 背後は飛雲光背で合わせるますと518cm と言いますから巨大なな阿弥陀如来さまで、現在は漆黒色で当時は光輝いていたといわれております。

 

堂内に入りますと日の光だけのあかりの中には、須弥壇中央には蓮華座に鎮座されますご本尊阿弥陀如来坐像、左右には二体の仏像が安置されております。正面右側には観音菩薩・右前方には持国天・正面左側には勢至菩薩・左前方には多聞天・二天の仏像はそれぞれ邪鬼を踏みつけており他の寺院とはまた違った躍動感のある二天です。

須弥壇内陣の四天柱には十二光仏が図現されております。堂内は夕方には陽が落ちますとうす暗く、柱、壁、天井に描かれたものは薄くなり見ずらいといます。

堂内の正面左奥で白水阿弥陀堂の関係者と思われますが、阿弥陀堂の歴史、仏像の言われ、お堂内に描かれたものなどをわかりやすく説明してくださいます。

白水阿弥陀堂の天井には、うっすら見える宝相華(ほうそうげ)の極楽浄土の花模様が(架空の花)この宝相華を、再現用として一枚の板に現代色に描かれ、この模様は大変珍しく薬師寺・唐招提寺にも見ることができます。

福島県には、名だたる古寺があり多くの古仏があります。

ぜひ福島にいらしてください。

さいごまでおよみいただきましてありがとうございました

にしおか まさる