ジュエリー・ニシオカ
にしおかまさる
第469回
いつもお読みいただきましてありがとうございます。
2023年1月11日はお客さまからとても幸せな一日を頂きました。
昨年12月弊店に、(金K18)査定とダイヤモンド1ctUP(良質)と0.53ctUP枠付きのダイヤモンド2点の査定依頼がありました。
お越しなる前にお客さまの近くで査定されたそうです。
金とダイヤモンド2ピースの査定と、金の査定はお店の買取価格でシュミレーションしてお店に行ったそうです。
ところが買取価格はシュミレーションと差があり、ダイヤの査定も依頼したそうです。
大粒の良質なダイヤ1ctUP、pt900枠込みで査定額¥5万円。
もう一つのダイヤ0.53up、pt850 枠込みで査定額¥4万円。
両方で地金込み9万円です。
しかしこのダイヤ買取査定額 (¥90,000-) 聞いた時にはいくら何でもこれはひどすぎる!
このお店に限らずタレントさんを使用し大きな広告を出しますと広告費用がかさみ買取額は安価な価格が多く見られます。
タレントさんを中心に、ネット、チラシ、TVCM、私たちが想像する以上の費用が掛かり買取価格に現れるかと。
買取りだけではなく、逆に販売も言えます。
一昔前、TVで多くのCMを流されていた宝飾店は、素材と販売価格がともなわず高額で販売されていたのが買取をしているとよくわかります。
お客さまも「タレントを使っているから」、「広告が大きいから」安心だと思うのはお考え下さい。
タレントを使ったり大きな広告を致しますとほぼ高額買取はできません。
最近見た広告「買取額に30%UP」、本来の買取価格がいくらなんだということです。
以下のことは私の、ねたみなのか?(こちら)
昨年末、金高騰で貴金属の買取りがTVでよく放映されました。
いきなり買取店に出向き買取現場を撮影させて下さいといいますか?
当然事前の交渉はするでしょう。
お店は当日の買取価格を上げ、いつも高額で買取していますと思わせます。
放映迄もっていくのがTV局、その番組を利用するのがお店。
お客さまは何も知らず、いつも高く買取していると信じます。
いつの間にか買取額をもとに戻す。
この映像は自社のホームページに、TVで放映された会社だからといってお客さまは信用致します。
マスコミは番組を作るだけではなく、結果その番組が後にどのように使われているかをお考え下さい。
弊店にお越しくださいましたお客さまに戻します。
口コミ等を見て弊店に電話があり、夜遅くなりますと言われ千葉県からお越しになられました。
お電話では金の買取見積りを、グラム数は最初見積されたお店で解かっておりますので弊店の買取価格で申し上げました。
その時点ではダイヤの内容は詳しく聞いておりません。
弊店での査定とでは、地金の買取額は15%安価であるといっておりました。
驚愕したのはダイヤモンドです。
プラチナ枠込み2点で9万円です。
弊店の査定は、お客さまにお断りしてからダイヤはすべて枠から外します。
弊店査定額ダイヤ1ctUP(良質ダイヤ)50万円、0.53ctUP はインクルージョンが多くカットもFairで8万円です。
ダイヤ58万、枠代5万円で合計63万円です。
7倍の格差があります。
日経新聞が見た似たような買取(こちら)
地金はパートさんでもマニアルに沿って買取はできます。
しかしダイヤは別です。
ダイヤは4Cだけでなく必ず見なければならないポイントがあります。
次回にダイヤ査定を書いて見ます。
お客さまにこのような良質な1ctUPダイヤは今売却しなくても良いのであればお止めするように申し上げますと、ご本人も売却する意思はないと言われました。
お客さま曰く、売却しないでお持ち帰りを進める買取屋さんはいないと。
過去にも4ctダイヤをお持ちになり、売却に悩んでおりましたので同じ様に売るのは後でも出来ますと。
売りたくなればお客さまはお越し下さいます。
この方は最初からダイヤの価値を知りたく、売る気はなくペンダントとリングを創りたかったようです。
弊店でペンダント、リング加工していると知り是非創りたいと。
弊店はリング製造から47年前にスタートした会社です。
今でも多くの宝飾品をリフォーム致しております。
良質な宝石は先ずは価値を知ることであります。
出来合いのネックレス、リング等はお客さまが実物を見て購入されますので、クレームはほとんどありません。
しかし手創りは違います。
お客さまから商品のイメージとデザインをお聞きして一からお創り致しますので、リングを創るものにしか分からないプレッシャーと制作意欲が掻き立てられます。
1月11日お客さまのイメージ通り最高のネックレス、リングが出来上がりとてもお喜びになられておりました。
1ctUP のダイヤは中央宝石研究所のソーテイングを取ることを勧めました。
0.53ctのダイヤはカットがfairのため、少し小さくなりますがリカットを勧め0.015ct小さくなりましたが、4Cのカット(こちら)も上がりダイヤの輝きはとてもよくなりました。
このようなアドバイスは宝飾品を創ったものだけが解ることかと思います。
(リング、ペンダント)を、身にお付けになったお客さまの笑顔は生涯忘れるものではありません。
お帰りの車に乗るまで笑顔でお話され、見送る気持ちはとても私たち夫婦には充実感がありました。
今迄口コミを書いて下さったお客さまに改めて心から感謝申し上げます。
自宅営業でも良心的に日々お客さまを迎えております。
他の人より「金、プラチナ、ダイヤモンド」にチョット長く携わっている普通の人間です」。
いつも長くなりごめんなさい。
ジュエリー・ニシオカ
にしおかまさる