十一面観音さま無限のご利益を頂け、懺悔も願えます。

Last Updated on 2022年2月7日

第427回

いつもお読みただきましてありがとうございます。

お読みになり実践することでご神仏さまから「徳」をいただけるものと信じております。

 

今から２０年以上も前になりますか、仏像が大好きで家内と東北地方に出かけました。

何度も同じ寺院に足をはこび大小の寺院にこだわらず仏さまを拝みたい年に、二回～三回通いますと不思議なもので仏の顔は毎回違って見えてきます。

 

今、コロナ禍で残念ながら拝観に行けない、福島県湯川村勝常寺の薬師如来さま、（こちら）十一面観音さま、福島県国宝願成寺白水阿弥陀堂です。（こちら）

 

平成から令和に変わり仏像の見方も変わり、勝常寺の薬師如来さまは「平安時代の初期作」第一印象は胸板が厚いこと、東北地方の薬師さまはかなり拝観いたしましたが、どっしりとしたお姿

が特に印象深く、時代を感じさせ、薬師堂は年代物です。

 

会津盆地中央にあり、その当時は病気になっても民には薬が入らず薬師さまに病気平癒を願い今でも信仰の篤い方は日々手を合わせておられると思います。

大げさな言い方かも知れませんが、この信仰心が仏さまの魅力なのです。

 

十一面観音さまは勝常寺の仏像の中では一番背の高い仏さまと記憶しております。（勝常寺の収蔵庫に安置）

国宝、重要文化財等の指定名称は「十一面観音」となっており勝常寺は観音であり、それ以外は「十一面観音菩薩」と呼ばれております。

 

東大寺二月堂の「ご本尊十一面観音さまで秘仏」、東大寺「お水取り」は十一面観音に「罪障の懺悔をする行事（十一面悔過法要）」で２０２２年は３月１日から３日１４日迄、東大寺を松明を燃やし走っている姿はTV等で多くの方がご覧になられたかと。

 

十一面観自在菩薩、10種類の現世での利益（十種勝利）と4種類の来世での果報（四種功徳）をもたらすと言われる。

十種勝利

（病気にならない）（全ての如来に受け入れられる）

（お金や食物に不自由しない）（一切の怨敵から害を受けない）

（目上の方から慰労される）（毒薬、虫毒、爬虫類毒に会わない）

（凶器の害を受けない）（溺死しない）

（焼死しない）（不慮の事故で死なない）

四種功徳

（臨終の際に如来と会える）

（地獄・餓鬼・畜生に生まれ変わらない）

（早死にしない）

（今生のあとに極楽浄土に生まれ変わる）

 

何と素晴らしい十一面観音さまのご利益でしょうか。

十一面観音は深い慈悲により衆生から一切の苦しみを抜き去る功徳を施す菩薩であると言われ、頭部の正面には阿弥陀如来の化仏（仏や菩薩が、衆生を救うため、現れる如来、菩薩、明王となった仮の仏形）。

頭部頭上にはあらゆる形相のお顔が、これも全て衆生を救済するためのものであります。

 

【十一面観音さまは「過去の悪業などを取り除いて下さる観音さまでもあり慚愧懺悔六根清浄」を唱えても叶います】。

 

ありがたい仏さまであり、今度身近でお目にかかったならぜひこのことを思い出して見てくださいますと、また違う十一面観音さまがあなたの御前におられます。

 

人は裏切ったりもしますが、十一面観音さまは慈悲の仏さまでいつも衆生を救って下さり、叶えてよい願い事は叶えて下さり、仏さまはいつも見守り続け成長は叶えて下さいます。

 

十一面観音ご真言（オン　マカ　キャロニキャ　ソワカ）７回唱えると良いとされています。