神道と仏道
第255回
いつもお読みいただきまして心から感謝申し上げます。
11月後半になりますとクリスマスで街中にぎやかになり､12月25日はイエスキリストさまの誕生日､お釈迦さまの誕生日の4月8日を知っている方は意外と少ないようであります｡
実際はキリストさまもお釈迦さまも誕生日はその日であると言う根拠はなくお二人とも誕生日の確率は365分の一だそうです｡
私たちが結婚した頃､結婚式の多くは神道｟神社｠今は教会であり､お亡くになられた時は仏道｟お寺｠お釈迦さまのお世話になる方がほとんどであります｡
4月8日に仏教行事灌仏会(かんぶつえ)が行われ､お釈迦さまに甘茶をかけ誕生をお祝いする風習があり､誰かが子供に伝えていかなければ廃っていくのかと思うと少しさびしくもあります｡
キリストさまは最低年一度は思いだされ､お釈迦さまは年にゼロという方もあり､結果自分の家の宗派も知らない方が多くなります(私もそうでした)
平安時代には仏教が盛んで同年代に仏教界の巨星｢最澄は恒武天皇｣「空海は嵯峨天皇」の後ろ盾で仏教は大きく広まりました｡
空海は真言密教の力を借り､天に祈り大干ばつに大雨をもたらしたと言う説もあります｡
空海は宇宙に充満するエネルギーの象徴が大日如来様と言われております｡
寺院でお聞きしたことですが､諸大名は自分の死に際に浄土教の教えでしょうか､戦で多くの無益な殺生を繰り返し我が身は極楽浄土に行きたいと願い金色の阿弥陀如来さまを建立し､死の旅立ちに際し､自分と阿弥陀如来さまを糸で結び極楽浄土を目指したので日本には阿弥陀如来さまが多く残っていると伺い致しました。
百姓や町人は､お医者様に見ていただくことができなく薬師如来さまに頼る以外他もなく､今も多くの薬師如来さまが残っているのかなと個人的に思います｡
私たち日本人は神社､寺院は受け入れやすく
例えば､家を建てる時には地鎮祭を行い､その地の氏神様を鎮め工事の無事故やこれからの生活の許しを得る許可をいただき平穏無事に過ごせますようにお願いし､この行事はとても大切なことで決して侮ってはいけません｡
新車を購入いたしますと神社か､お寺でお祓いをしていただくと思います｡
一度お願いしたから良いと言うわけではなく､せめて年に一度お正月には氏神さまや寺院へ旧年の息災と､新年も平穏無事過ごすことができますようにお願いすることで日々のご神仏さまへの感謝を忘れないでいたいものです｡
氏神さまは､私たちをいつもお守りして下さいます有りがたい神さまであります｡
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西岡優
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