慚愧・懺悔・六根清浄、懺悔することで自分はどう変われるか
第372回
いつもお読みいただきましてありがとうございます。
先日おもてなしの心と題してお話させて頂きました。
四国お遍路さんを接待される方は大人子供限らず、お遍路さん一人一人に心が籠っておられ、見ているこちら迄も暖かい愛が伝わって参ります。
心籠ったお接待を受け、さて次のお寺まで一踏ん張りしようと大きな力が湧いてありがとうの感謝気持ち、目的地まで皆さんから頂いた笑顔で頑張っているのだと思います。
四国八十八か所を巡るコースで、執着心、煩悩などをとり払うため、またご先祖さまのお供養のために巡る方それぞれ目標を持つておられると思います。
心の中にある執着心、煩悩、苦しみを抱えて八十八か所を巡る旅に出られた方も多いと思います。
お遍路さんの中には、「慚愧、懺悔、六根清浄」を何度も、何度も唱えながらの旅。
日によっては数百回唱える方もおられます。
「慙愧・懺悔・六根清浄」多くは「さんき・さんげ・ろっこんしょうじょう」と唱え、寺院では「懺悔・懺悔・六根罪障」と唱えているところも有ります。
この「慚愧、懺悔、六根清浄」を唱えることで自分の犯した罪の数々を浄化されると言われ、
中でも蜜厳院「発露懺悔(はっろざんげ)」は自ら犯した罪を隠さず「三宝の前」で懺悔することで、心の浄化が良いとされます。
三宝(さんぽう、とは、仏教における「仏・法・僧」(ぶっぽうそう)と呼ばれる3つの宝物を指し、宝とは普通お金や財宝を意味しますが、仏教での宝は「仏・法・僧」(ぶっぽうそう)を言います。
三宝とは「三帰依文」(さんきえもん)浄土真宗経本より
人身受け難し、いますでに受く。仏法聞き難し、いますでに聞く。
この身 今生において度せずんば、さらにいずれの生においてか この身を度せん。大衆もろともに、至心に三宝に帰依し奉るべし。
「人身受けがたし」この経本を読み自分の愚かさを切に感じ【人間になかなか生まれないんだよ、人間に生まれて有りがたし、他の生あるものに生まれたら】ここを考えますと、今からでも遅くない、良いことをして正しいことをしよう。
良いことも正しいことも同じではありません。
良いことは、「人間社会」からの見方。 正しいことは、「神の世界」からの見方です。
人を傷つけたり(言葉も同じ)騙したりしますと、輪廻転生で今度は人ではなく、他の生ある生き物になります。
仏「自ら仏に帰依したてまつる、まさに願わくば衆生と共に大道をたいげして無上位をおこさん」。
法「自ら法に帰依したてまつる、まさに願わくは衆生と共に、深く経蔵に入りて智慧海(ちえうみ)の如くならん」。
僧「自ら僧に帰依したてまっる、まさに願わくば衆生と共に、大衆を統理して、一切無碍(むげ)ならん」。
無上甚深(じんじん)微妙(みみょう)の法は、百千万劫(ごう)にも遭遇(あいお)う難し、我今見聞(けんもん)し授受すること得たり。願わくば如来の真実義を解(げ)してまつらん。
衆生とは、人を意味しており
仏とは、永遠の過去、無限の彼方から、この私一人を生かそう生かそうとしている、無条件の大きな願いそのものなので、「神も仏も」思いは一緒なのです。
「三宝に帰依する」とは、「阿弥陀仏に帰依する」ということで、あなたは特別な能力や修行によることなく、阿弥陀仏の力で、そのまま救われると言います。「心の長者」(こちらから)
いつも最後までお読み頂きましてありがとうございます。
生きとして生けるものが幸せでありますように
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